初心者へ送る釣り入門書 ライン編
さて、前回までで竿とリールを紹介しました。
しかし、準備物は終わりではありません。
大きく釣りに必要な物を分けると…
・リール
・ライン(糸)
・餌
大きく分けるとこうなるので、あと2つ足りません。
そのうち今回は【ライン】について説明します。
ここではあくまでも、今から釣りを始める初心者の方に向けた説明ですので細かな話は後ほどに回します。
さて一言でラインといっても色々あります。
・太さ
・メーカー
どれを選んでいいのかまったく分かりませんよね。
しかし、ライン選びは結構重要です。
なぜか。それはラインの目的を説明すると少し分かって頂くことが出来るかと思います。
ラインの目的
②餌を魚のいるところに運ぶ
③餌を動かす
④釣れた魚を手元に運ぶ
ラインの目的は大きくわけてこの4つの目的に分けられます。
そこで目的別に説明します。
①餌をつける
餌をつけるだけなら何でもいいんじゃないの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも一言で餌と言っても色んな重さや形があります。
良く、釣りをやる人が『仕掛け』と言っていませんか?
餌と仕掛けは別物ですが、今はまとめて考えてみましょう。
魚を釣る為にはその魚に合わせた餌が必要になってきます。
例えば大きな魚や肉食魚を釣る時には、アジや鰯を餌にします。
逆に藻等をついばんで食べる魚には小さな練り餌などをつけます。
それをつけるためにはその重さに耐えられるラインにしないとダメですよね。
じゃあ太いラインならそれでいいじゃないか。
それは違います。
次の目的と併せて説明します。
②餌を魚のいるところに運ぶ
餌をつけても、肝心の魚が居ないところに投げても釣れません。
当たり前ですね。
そこで太さが重要になってきます。
これは極論ですが、想像して頂く為に例えると…
ものすごく太いシメ縄で釣りをすると考えて下さい。
よく神社にあるやつですね。
確かに切られることはまずないでしょう。
ただ…
遠くに投げられますか?
コントロール良く投げられますか?
仮に魚が足元に居たとして、そんな異物に魚は飛びつきません。
確かに遠くに投げたからと言って釣れるわけではありません、ただ確率は増えます。
それに必ずある程度飛ばさないといけない状況も出てきます。
つまり、そこで重要になるのが太さなのです。
餌の重さに耐えられる、しっかりと飛距離の出るもの。
これが今のところの条件です。
さて次に移りましょう。
③餌を動かす
かなり大雑把な言い方になりますが、餌を水の中で動かす必要が釣りには必要です。
これは、色々な目的がありますが、ここも簡単にいうと…
魚の存在に気づいたら、その魚に餌を食べさせる準備が必要です。
その存在に気付くという事が
アタリ
というやつです。
このアタリをしっかりと感じられるか感じられないかで釣果は変わってきます。
それが
感度
という要素になります。
もちろん感じなくても釣れます。
良く知らない間に釣れていたりする人が居ますね。
つまり、この目的に関しては少し優先度を下げても良いとは言えます。
しかし、この感度は釣りを続けるうえでかなり重要にはなります。
アタリがないとそのポイントで釣りをし続けるか変わってきます。
小さなアタリしかない魚を釣る時に困ります。
またアタリがあるだけで精神的にかなり楽になります(笑)
④釣れた魚を手元に運ぶ
さてここまでで念願のバイトです。
あとは手元に運ぶ作業です。
せっかく釣れたのに、魚が手元にこないと意味がありませんね。
ここで重要な目的は
≪絶対に途中で切れないこと≫
これに尽きます。
切れる理由としては(針ハズレ、結び目の解けではなく)
・障害物(テトラや岩)で擦れて切れる
・魚の歯で切れる
・魚の重量や、引きに耐えられずに切れる
が代表的な理由です。
これらを防ぐことが非常に重要になってきます。
この
強度
が非常に重要なのですが、強度には太さと素材が関係してきます。
以上が目的から見るラインの選び方です。
ここまでをまとめると
・釣る場所の障害物の多さ
・狙う魚
これは自身で考える必要があります。
今度どこに行こうか、何を釣ろうかというところを考えながら選んでください。
その時の判断基準で初心者の方におススメの選び方を書きますので、参考にしてください。
ライン選びの基準
※私が思う優先度順に書きます
①素材(価格)
②太さ(強度)
③感度
④劣化具合
他の要素もありますが、最初は無視してください。
まず、素材ですね。
素材=価格と言っても過言ではないくらい影響します。
これを優先順位を1番にした理由は
どんな素材を選んでも、その中でそれぞれ強度が選べます。
初心者の頃、一番悩んだこと、それは…
ライントラブル
これです。
これは意識して投げるしかありませんが、それまでは頻繁に起きます。
何かおかしい。と思ってリールを見ると、何でこんなことに!?と思うくらいの絡まり方をしています。
そして触っているうちに余計に絡んで…
あーーーー!もう切っちゃえ!!!
必ずと言っていいほど、この現象が起きます。
そして根掛かりと呼ばれる、水中で餌が引っ掛かり、どれだけやっても回収できない現象も頻発します。
結局何が言いたいかというと…
なので、劣化とか、感度とかそんなこと言ってる場合じゃないんですね。
とにかく安くて、切れにくいラインが一番良いと思います。
そのうち上手くなれば、トラブルは減ります。
そのころには自分の釣りに合うラインが自ずと分かるはずです。
これを念頭にラインを選んでみてください。
次の記事では具体的にラインを比較して、おススメのラインを挙げてみます。